21. 尊敬すべき人生の先輩
人物A
人間の裏の顔を見る機会が頻繁にある人。
社会で起こる色々の情報量が豊富な、物事を冷静に受け止められる人。
その人に気付かされた。
明るく優しい穏やかなあの人が、
豹変すること、会話がかみ合わないこと、自分が言ったことを忘れる、話がコロコロ変わる突然なかったことになる、無視無言を貫かれる…等は、
彼の性格や育った環境の違いだと、私はずっと思っていた。
一つのことに集中すると他のことまで気がまわらない、は比較的男性に多い傾向。
優しい人でも、気分や体調で怒りっぽくなることは普通にある。
豹変したり根本的な約束事が突然覆されるのが定期的に起こるのは、経済状況の不安からくる余裕のなさ。
支離滅裂に言いたいこと全部発してしまうのは、私が一番身近だから素直な気持ちが爆発するのだと思っていた。
仕事柄もともとデーターの保管は得意だったし、
証拠だと言って映像等に残そうとするのは、家庭内別居や離婚裁判の大変さを経験しているから必要に駆られて身についたと思っていた。
だから、時間を共にし、少しずつわかり合っていきたいと思って会話を重ねてきた。
逆に、人は全部理解し合えることはない、ともわかっている。
ただ、優しさ思いやりは欲しいと思っていたから、コミュニケーションを頑張ってしてしまっていた。
でももしかしたら違ったのかもしれない。
モラハラ、DV、アスペルガー、だったのかもしれないと指摘されて、今回初めて気が付いた。
今までの彼の言動、実際に起こったエピソード・・・それらを視点を変えて振り返ってみた。もちろん確証はない。
人物B
屈託ない笑顔で、
「切り替えるのが一番。忘れてしまえ」と言われた。
的確なアドバイス。
友人に相談されたら私だってそう言う。
その軽い感じに、怒りではなく素直な気持ち、言いにくい言葉を発することができた。
「それはもうしました。そうするべきだということもわかっています」
「でも今回は受け流すことはできません。許せない、という強い感情があります」
言葉の暴力の恐怖を浴びせられたこと、約束を覆されたこと、これらに傷つけられたこと、
だからこそ、最後の日を迎える結果になったこと。
その上、その事実をなかったことにされるような言動を、再会後の今にされたこと。
その自分の今の言動もなかったこととして、都合が悪くなったとたん、連絡が途絶え姿を消す。
苦しめられた側ばかり我慢するしかないなんておかしいでしょ。
人の心を壊すことをした。
あの人がしたことは、男として、人として、経営者として、卑怯です。